さくらももこさんの『さるのこしかけ』を読みました。

面白おかしいエピソードで、心の中でクスっと笑える本でした。気楽に読みやすいです。
この本はこんな方におすすめ
✓ ちょっと疲れているけど、気楽に本を読みたいとき
✓ 少し憂鬱で、気分転換をしたいとき
✓ サクッとおもしろいエッセイを読みたいとき
プライベートな話を聞いてしまった読後感
初のエッセイ本を読んだ感想は、「他人のプライベートな話を聞いてしまった」。
それがエッセイというもの、なのかもしれませんが。笑
さくらさんのことは、アニメのちびまる子ちゃんでしか知りませんでした。
この本は、さくらさんのご家族が多々登場します。
お姉さんのお見合いや、お母さんとの会話、(元)旦那さんとの日々の様子などなど、プライベートな家族のお話が満載です。
時代を感じる場面も
1992年に発行された本です。
今から20年以上も前だなんてビックリですが、それ故に、当時の時代ならではのシーンやせりふがちら ほらと。
「なんでスカートをはかないのだ。みんな26歳にもなったら女盛りでキレイじゃないか。ボディコンが似合う体になれ」
(お嫁にいったももさんに対して)母は厳しい顔で「ひとりで帰ってくるんじゃない。もう、あそこの家の子じゃないんだから」と言った。
『さるのこしかけ』さくらももこ
ちょっとモラハラ!?っぽいせりふを、(元)旦那さんから言われていたり、結婚したら家を出るという価値観を目の当たりにしたり。
当時の時代背景を感じますね。令和の今ではアウトかな。笑
それで気分が害することはなく、一つの時代のエピソードとして、面白おかしく読めました。
何てことない日常話だけど、オチがある秀逸文章
文章を最近書くようになった私としては、文章の構成や話の進め方が勉強になりました。
何気ない普通な日常の瞬間でも、印象的に切り取って文章に落とし込んでいます。
それが読み手の気持ちをつかんで、読み進める抵抗感が全くありません。
エッセイ本を初めて読んだわたしでも、すぐに読了できました。
読者に読むストレスを与えない文章ってすごいなあ、と尊敬です。
わたしもそんな文章を書けるようになりたい。
印象に残ったエピソード
ひとつ、本の中で印象に残ったエピソードの感想を挙げるなら、飲尿の話でしょうか。

え・・・飲尿・・・?おしっこ?
そうなんです、さくらさんは、おしっこを飲むと体調が良いらしく。
飲尿療法と言うらしいです。
生まれて初めて”尿を飲む”なんてことを知って、衝撃を受けました。しかも、健康のために。
尿って体から出る老廃物という認識だったので、それをまた体内に取り込むのって、健康的ではないのでは!?しかも飲む勇気なんてない!と、心の中で何度か叫びながら読んでいました。笑
おわりに
文章を書く側としても勉強になりましたし、素直にこの本の内容も面白かったです。
疲れているけど、ちょっと気分を変えて「アハハ」と笑い軽い気持ちになりたい。
そんなときに読むと、少し心が救われる、そんな本でした。


