仕事に育児に、毎日が忙しなく過ぎていき、なんだかゆっくりぼーっとしたい時ありますよね。

仕事をしていたら、いつの間にか子どものお迎えの時間になってしまった。

仕事・育児・家事のエンドレスの繰り返しで疲れてしまった。
今回はそんな時におすすめの小説10冊をご紹介します。
家族への気持ちを再認識させてくれたり、疲れた日々を癒してくれたり、仕事を頑張ろうと勇気づけてくれたり。
本を読むことで疲れた心を回復して、明日からの活力を得ることができます。

読んだ後に暗い気持ちにならないように、全て読後感がさっぱりしているものを選んだので、ぜひ読んでみて頂けると嬉しいです♪
家族を大切にしたくなる小説4選
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ
家庭環境が何度も変わり、3人の父親と2人の母親を持つ優子。複雑な家庭環境でも多くの愛情を親になった大人たちから注いでもらい成長していく感動の物語。
惜しみない愛情をストーリー全体で感じ、子を持つ親として5人の親それぞれに共感し、終盤はずっと読みながら涙していました。
家族愛に触れて、泣いてスッキリしたいときに読みたい一冊です。
『君が、夏を走らせる』瀬尾まいこ
『そして、バトンは渡された』に続き、瀬尾まいこさんの作品。
ちょっとやさぐれている高校生男子の大田が、1歳の女の子鈴香と過ごすひと夏の物語。
ぶっきらぼうだけど、鈴香に寄り添ってあげようとする大田の優しさが素敵です。お母さんに、鈴香の話をするところも、普段大人ぶっているけど、それでもまだ子どもの高校生らしさを感じてかわいい。
育児に辟易しているときに読むと、子どものピュアな可愛さを再認識できるお話です。
『逆ソクラテス』伊坂幸太郎
全5編で構成されていて、全て小学生が主人公です。子どもたちが大人の固定概念に疑問を持ち、行動していくお話です。
登場する小学生の考え方が、筋が通っていてたくましい!
こんな小学生いるのかな。なんて思いつつ、大人の私がハッと気づかされるような言葉もありました。
また、自分が子どもだった頃を思い出して懐かしい感情になるような場面も。
小学生の色々な感情がぎゅっと詰め込まれた一冊です。
昔の懐かしい気持ちを思い出して、今目の前にいる自分の子どもの気持ちに寄り添ってあげようと思うことができた本です。
『みかづき』森絵都
教育塾業界を舞台に、親子三代にわたって家族の生い立ちが描かれたスケールの大きいお話です。
それぞれに生き方や考え方は違えど、家族の絆をどこかみんな感じています。家庭内で気持ちがすれ違って上手くいかないシーンに共感したり、応援したり。山あり谷ありの人生を隣で応援してあげたい、そんな気持ちになりました。
うまくいかないときがあってもいい、何とか乗り越えてみようと思わせてくれるお話です。
優しい気持ちになれる小説3選
『木曜日にはココアを』青山美智子
喫茶店のココアから始まる、優しい文章がぎっしり詰まっている物語。12の短編で構成されていますが、全て繋がりがあり、分かりやすい伏線がちりばめられています。
どれも、いつの間にか微笑んでしまうような温かい物語で、忙しなく消費されていく日常に疲れた時に読んで、とても穏やかな気持ちになれました。
ぜひ落ち着いた喫茶店で読んでみてください♪
『コンビニ兄弟』町田そのこ
福岡県門司港のコンビニで働くコンビニ店長を中心にくすっと笑顔になれる人間模様が描かれています。
学生からお年寄りまで色々な悩みを持ちつつも、コンビニ周辺の人たちとのふれあいで、悩みを受け入れ前向きにとらえていく心の変化にいつの間にか勇気づけられます。
話に登場するおいしそうなコンビニ飯・コンビニスイーツも、この本の魅力の一つ。
気分転換して明るい気持ちになりたいと思うときに、おすすめの本です。

わたしは、いつかこの小説は連ドラになると確信しています!
『猫を処方いたします。』石田 祥
雰囲気が少しおかしな医者から処方されるのは、薬ではなく、猫であるという、なんともうらやましい設定の物語です。
猫の可愛い、だけど、自由奔放で患者が振り回されているところが描かれていて、想像するだけで癒されます。
猫と触れ合う内に、いつしか悩みが解消されていき、優しく前向きな気持ちになっていきます。
やっぱり猫は最強なんですね。
ねこ好きさんには是非読んでいただきたい、優しいお話です。

表紙の猫もかわいくてたまらないです!
仕事を頑張ろうと思える小説3選
『総理の夫』原田マハ
日本史上初の女性総理になった凛子を、夫の日和が隣でやさしく、のんきに(?!)支える様子が、日和目線で描かれている物語です。
凛子はいわゆる才色兼備!仕事もできて、人間性も抜群!
一方、日和はのんびりのぺーっとしているイメージ。(人によっては、夫ののんびりな性格にイライラするかも。笑)
政治という一筋縄ではいかない難しい舞台ですが、そんな二人のコンビネーションというか、お互いに、仕事も人間性も、尊重し合っている関係がすごく素敵だなあと感じました。
バランスの良い夫婦関係に安心感を感じつつ、仕事を頑張る人と支える人、どちらの立場にも刺さる一冊です。
『本日は、お日柄もよく』原田マハ
主人公のこと葉がスピーチライターという仕事に奮闘する物語です。
新しい仕事や業種にチャレンジしいる人におすすめ。
こと葉の仕事に悪戦苦闘する姿に応戦せずにはいられません。
一生懸命、自分なりに考えながら行動しているところを見習わなければいけないし、改めて、お仕事頑張ろう!とポジティブに思わせてくれる作品です。
『総理の夫』と同じく、政治が舞台のお話ですが、堅苦しさは全くありません。

人の気持ちを動かす文章を生み出し続ける原田マハさんに畏怖の念を抱きます。本当にすごい。
『アキラとあきら』池井戸潤
二人のあきらの人生を小学生時代から社会人中堅まで描いたお話です。
大人が懸命に働いている姿を見ながら二人とも育ち、就活を経て同じ銀行へ入行し、ある会社を立て直すために協力して奮闘します。
どんなに仕事で厳しい立場に立たされても負けじと踏ん張り続ける二人のあきらを応援せずにはいられません。
仕事に対する情熱を再燃したい、やる気を出したいときに、一緒になって気持ちを高めてくれる物語です。
おわりに
どの本も、私が「読んでよかった」と心から思えた作品ばかりです。
ちょっと疲れたとき、迷ったとき、ページをめくるだけで少し前を向けるような気がします。
仕事に、家事に、育児に、忙しない毎日ですが、今回ご紹介した本で少しでも前向きに日々を過ごそうと思えたら嬉しいです!


