【読書記録】成瀬は天下を取りにいく 宮島三奈

宮島未奈

ずっと読みたかった『成瀬は天下を取りにいく』を読みました。

2024年の本屋大賞を受賞した作品。
本屋大賞は良書が多い印象なのでずっと読みたいなあと思っていました。
図書館で予約して数週間で借りられました。

成瀬のまっすぐすぎる性格がとても良かったです!
進む道に迷いがないところ、自分の考えをしっかりもっているところ、憧れます。
まだ中学生なのに、言葉使いが武士のようなところも、さっぱりとした性格を表しているようで好印象でした。

何事も思い切りのいい成瀬がカッコいい!

本の概要

著者 宮島未奈
読後感 さっぱり 明るい 元気

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成瀬は天下を取りにいく (新潮文庫) [ 宮島 未奈 ]
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あらすじ

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」幼馴染の島崎みゆきにそう宣言したのは、中学二年生の成瀬あかり。閉店を間近に控える西武大津店に毎日通い、ローカル番組の中継に映るといいだした。さらに、お笑いコンビ・ゼゼカラでM-1に挑み、高校の入学式には坊主頭で現れ、目標は二百歳まで生きること。最高の主人公の登場に、目が離せない! 本屋大賞を受賞した圧巻の青春小説!

新潮社HPから引用

成瀬あかりの中学二年生から高校三年生までのお話。成瀬の影響で周囲の人たちが明るく前向きになっていく様子は、読んでいる読者に元気と勇気を与えてくれる一冊です。

感想

とにかく成瀬のキャラが濃いのが良い。

頭が良くて、運動もできる。
地元をこよなく愛している。
他人のことは気にしない。
絶え間なくいろいろな目標をもっている。
嘘がない。
自分の気持ちに真っ直ぐに進んでいる。

成瀬という人物に「悪意」というものが一切ないのがすごい。
自分の信じた道を真っ直ぐに進んでいく姿は、いつの間にか応援したくなる。

一方で、小説の前半はまだ中学生
どことなく、まだ中学生の発想だなあと感じる様子もあり、年相応の感覚も感じられました。

成瀬に一番近い存在の島崎も成瀬の良さを引き出していました。
島崎がいるから、成瀬も自由に思う道を進めているような。
群れて行動はしないけど、それぞれが大事な存在だときちんと安心してすごしている感じ。
島崎が「成瀬あかり史を見届けたい」と思っているように。
成瀬が島崎とぎくしゃくしたら普段の生活に支障が出ているように。

もう一つ、印象に残ったのは、高校入学後の同級生・大貫のお話。
大貫は成瀬と同じ中学校の大人しめの女の子。成瀬と同じ高校に進学しました。
高校でもグループに漏れないように注意を払いながら過ごしている様子は、
自分も昔そうだったなあと懐かしくなりました。

大人になった今では、もう一人で行動することに何の抵抗もありませんが、
小中高時代はそうもいきませんよね。
特に、教室移動、体育、給食。
独りぼっちになるのが嫌で、怖くて。
そんな気持ちがじわりと蘇ってきて、大貫の話を読んで少し胸がきゅっと苦しくなりました。

ちなみに、成瀬は一人でも堂々としていて、すごい。憧れます!

常に前向きな成瀬の姿を見ていると、こんなに自由にまっすぐいていいんだ、と勇気をもらえます。
地元愛にあふれた、若くて、自由なエネルギーを感じられる一冊でした。


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