原田ひ香さんの本を初めて読みました。
お金にまつわる日常を丁寧に描いている『三千円の使いかた』です。

女性がメインキャラクターで話が進んでいくので、女性の方が共感しやすそうです。
この本はこんな方におすすめ
✓ 家計管理をやりくりしている人
✓ お金の使い方に悩んでいる人
✓ 家族のほっこりした話が読みたい人
お金の話だけどドロドロじゃない。爽やかな物語。
ある家庭の祖母、母、長女、次女が中心の物語。
それぞれにお金や自分の立ち位置の悩みを持ちながらも、前向きに日々を生活しています。
お金にまつわる内容が中心ですが、ドロドロはしていません。
日常のよくあるような話が、丁寧に爽やかに描かれています。
丁寧に家計管理している主婦の長女に共感
共感できたのは、専業主婦の長女の気持ち。
限りある夫の収入から、食費、日用品費、貯蓄分など、きちんと家計管理をして。
ポイ活もして、節約もして。フリマアプリも活用して。投資信託もして。
丁寧にお金の管理をしている性格に、ちょっと親近感を持ちました。
わたしも結婚当初はこんな感じで頑張っていたなあと思い出しました。
今は、ここまで厳密な家計管理はしていないけど、主婦として、家族全員の生活を支える責任感はもちろんあり、長女と通ずるものを感じました。
応援したい祖母のチャレンジ(一部ネタバレ)
羨ましいなあと思ったのは、祖母の話。
祖母はなんと、75歳で新たに仕事を始めるんです。
若い頃のデパート勤務の経験を活かして、接客業を始めます。
新しいことを始めるのって、いくつになっても緊張しますよね。
75歳という高齢なら、なおさらです。
仕事覚えられるかなとか、元気に動けるかなとか。
そんな葛藤を乗り越えて、明るく前向きに、新しい仕事に挑戦する様子が描かれています。
手元にある老後資金を崩さないために始めた新しい仕事ですが、それがいつの間にか、祖母の暮らしを活気づけているように感じました。
わたし自身、おばあちゃんの年齢になっても、何かしら仕事を続けたいなと思っているので、仕事を楽しむ祖母の様子を思い浮かべ、応援したい気持ちになりました。
おわりに
家族のなんてこない会話にほっこりし、ついついみんなを応援したくなる気持ちになります。
特に、お金の管理をしている主婦の方は、共感ポイントが多いのではないかなと思います。
家族の温かさに触れつつ、お金の大切さや使い道について考えさせられる物語でした。


