さらば!店長がバカすぎて(早見和真)|ぶっ飛び店長への冷徹ツッコミに爆笑。お仕事コメディ小説の3作目                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

さらば!店長がバカすぎて 早見和真

早見和真さんの『さらば!店長がバカすぎて』を読みました。
『店長がバカすぎて』シリーズの第3弾です。今作も、とっても笑わせて頂きました!

カリスマ書店員の谷原京子が、「非」敏腕で自由奔放な店長に振り回されつつ、仕事に奮闘するお話です。相変わらず店長はぶっ飛んでいて、京子の毒舌(悪口?)はさらに磨きがかかっていました。

冒頭の店長挨拶から、吹き出して笑ってしまいました!
図らずとも笑いをさらっていく店長、すごい!

あらすじ

カリスマ書店員、谷原京子、35歳。「非」敏腕で人をイラつかせる天才の店長、その店長を慕う後輩たち、書店に訪れる幼稚園児、元書店員のインフルエンサー、店長に激似の気になるサラリーマンなど、書店で出会う人々に振り回されながらも、仕事に奮闘するお仕事コメディ小説。

第3弾の本作では、京子が書店で働くことの意味や、30代半ばになった自身の未来について葛藤しながらも、少しずつ前へ進んでいく様子が描かれています。

レビュー

おすすめ度 ★★★★★(5/5)

1作目、2作目に引き続き、笑いっぱなしのお仕事小説です!

店長のぶっとんだボケ(天然?)に呆れて笑ってしまうし、京子の毒々しいツッコミに「その通りだ!」と援護してしまいます。冒頭の「人にやさしく」は思わず吹いて笑ってしまいました。
そんな漫才みたいなシーンがいくつもあるので、笑いっぱなしなのですが、本作全体を通して、ネット通販でもなく、大型書店でもなく「中堅のこの書店で働くことへの意義」を必死で京子は探求します。

本が好き、という原動力で一生懸命生きる姿に笑顔と元気をもらえます。
明日からも仕事を頑張ろう!という明るい気持ちにさせてくれる、素敵な一冊です。

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感想

1作目、2作目で店長のぶっ飛び方には慣れたかなと思いましたが、関係なく3作目もかなり笑わせて頂きました。本当に店長の言動は予測不可能。それに対する京子の冷徹なツッコミに、声を出して笑ってしまいました。

今作では、京子の後輩の結婚式から話が始まります。その流れで、35歳になる京子も自身の未来について焦りながら考えることになります。職場でも、店長の次に在籍年数が長い存在に。新しく入る社員やアルバイトの人たちと距離も感じます。プライベートでも、職場でも、なんだか取り残されているような雰囲気に。

わたしが一番心に残ったせりふは、そんな切なくて、もどかしい時期を乗り越えて、これからの未来について報告した際に父親にかけられた言葉。

しんどいのが一生続くなんてあり得ないんだからよ。愚直にがんばってるヤツが最後には笑っているべきだ。そういう世の中であるべきだ。お前のその決断、俺だけは認めてやるよ。

309ページ / さらば!店長がバカすぎて

ひたむきに目の前の仕事に頑張っている京子にとって、とてもふさわしい言葉だと思いました。ただ、頑張れ!と応援するのではなく、これまでの京子を評価し、受け入れてくれる。そんな器の大きさを感じました。毎日を一生懸命生きている人、全てに響く言葉ではないでしょうか。

いつかわたしもこんな温かい言葉を子どもにかけてあげられるような、人間になりたいです。

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