優しくてきれいな文章がとても好きで、定期的に読みたくなる青山美智子さんの作品。
『赤と青とエスキース』を読みました。
とても美しい純愛物語!
美術や絵画は全く詳しくないですが、どんどん、すらすら読めました。
大人の恋なので、キュンキュンする感じではなく、落ち着いた時間がゆったりと流れていく感じ。
この落ち着いた文章が大好きで、心が荒れた時に読みたい本です。

いろんなところに赤と青がちりばめられていて、宝石探しのようです★
本の概要
作品名 赤と青とエスキース
著者 青山美智子
読後感 ほっこり しっとり 癒し
あらすじ
オーストラリアのメルボルンで出会ったレイとブー。二人は惹かれ合いながらも、レイが交換留学生という立場から、「期間限定」で付き合うことになります。ある時、ブーの友人がレイをモデルにして絵を描くことに。
タイトルは「エスキース」。
この絵を中心に5人の視点で物語が描かれます。そして、最後にはひとつの優しい愛を感じる物語に繋がります。
感想
とにかく優しくて、美しくて、落ち着いた純愛の物語でした。
あまりにきれいで心が洗われました。
共感したのはレイの控えめで真面目な性格。
初対面のブーに緊張してしまうところとか、留学がうまくいかなくてなんだかなあと思っているところとか、自分で色々と考え込んでしまうところとか。
わたしも以前は色々考え込んでしまう性格だったので(今はかなり大雑把になって吹っ切れました)、人のことを考えすぎて中々前に進めないレイの姿を見て、なんだか昔の自分を眺めているようでした。
それでも、少し勇気を出してブーを美術館に誘ったところ、よく頑張ったね!と思いました。まるで母親のように。
物語は5つに分かれていて、それぞれ「エスキース」というレイを描いた絵でつながっています。最後には、それまでにちりばめられた赤と青の伏線がきれいに収まります。
ただ単に、良い話だった!で終わらず、それを超えた静かな興奮を覚えました。
大人の恋愛小説が好き、
落ち着いた物語を読みたい、
心が穏やかになる小説が好き、
そんな人におすすめできる小説でした。


